Question

所得控除制度の概要を教えてください。

Answer

所得税額を計算するときに各納税者の個人的事情を加味するため、所得税法では所得控除の制度を設けています。
所得控除の種類は全部で14種類ありますが、それぞれの内容は以下のとおりです。

(1) 雑損控除

災害又は盗難若しくは横領により、資産について損害を受けた場合等において、担税力の減少を考慮して設けられている制度です。

(2) 医療費控除

自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を負担した場合の担税力の減少を考慮して設けられている制度です。

(3) 社会保険料控除

社会保険料は、社会保険制度の円滑な運営を図る目的で強制的に徴収される税金で、納税者が自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族の負担すべき社会保険料を支払った場合は、当該支払った金額について所得控除を受けることができる制度です。

(4) 小規模企業共済等掛金控除

小規模企業の振興と福祉の増進に資するため、小規模企業共済法に規定された共済契約に基づく掛金等を支払った場合には、その掛金について所得控除を受けることができる制度です。

(5) 生命保険料控除

生命保険料控除は、資本貯蓄性の観点から、納税者が生命保険料、介護医療保険料及び個人年金保険料を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。

(6) 地震保険料控除

住宅損害の早期回復等の事情を勘案し、納税者が特定の損害保険契約等に係る地震保険料や掛金を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。

(7) 寄附金控除

個人の寄附が国等の公共事業に対して持つ意義に鑑み、居住者が国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、「特定寄附金」を支出した場合には、所得控除を受けることができる制度です。

(8) 障害者控除

障害者控除は、障害者であることで通常よりも生活費が多額に生じることから、居住者自身、同一生計配偶者又は扶養親族が所得税法上の障害者に当てはまる場合には、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。

(9) 寡婦(寡夫)控除

居住者自身が寡婦(寡夫)であるときは、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。

(10) 勤労学生控除

勤労学生であることへの配慮から、居住者自身が勤労学生であるときは、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。

(11) 配偶者控除

配偶者控除は、共働き世帯とのバランス等を考慮して、居住者に所得税法上の控除対象配偶者がいる場合には、一定の金額の所得控除が受けられる制度です。

(12) 配偶者特別控除

配偶者に38万円を超える所得があるため配偶者控除の適用が受けられない場合であっても、配偶者の所得金額に応じて、一定の金額の所得控除が受けられる制度です。

(13) 扶養控除

扶養控除は、扶養親族の最低限の生活水準を考慮し、居住者に所得税法上の控除対象扶養親族となる人がいる場合、一定の金額の所得控除が受けられる制度です。

(14) 基礎控除

基礎控除は、居住者の最低生活費を考慮して設けられたもので、一律38万円の控除が認められている制度です。

なお、日本国内に居住していない、住所がない、いわゆる非居住者の場合の所得控除は、雑損控除、寄附金控除、基礎控除の3つが適用対象となります。

 

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