概要
所得税は10個の所得に区分して計算されるものになります。また、その区分ごとに所得金額の計算方法なども異なります。
今回は一時所得について解説を行います。
Question
一時所得の概要(定義、所得の計算方法、課税方法)を教えてください。
Answer
(1)定義
一時所得とは「利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得以外の所得のうち、営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の一時の所得で、労務や役務又は資産の譲渡の対価としての性質を有しないもの」とされます。
(2)所得の計算方法
一時所得の金額は下記の算式により計算することとされています。
<計算式>
総収入金額 – 支出金額 – 特別控除額 (50万円)= 一時所得の金額
(3)課税方法
一時所得は、他の所得と合算(ただし、所得金額の2分の1相当額についてのみ合算)とされ、超過累進税率により所得税が課税されます(一時所得は、継続的な所得ではないとの観点から、担税力が低いものとして2分の1課税となっている)。
【参考法令等】
所得税法22条、34条